新作『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル』と同じタイミングで制作されたものの、収録された楽曲とはまた違う雰囲気でありながらもクオリティが高かったため、急遽EPとしてリリースが決定!
モグワイを特徴づけている異次元レベルのノイズや地を這うような重低音と共に存在する、"もう1つのモグワイ"的側面にフォーカスをあてた異色作。もはや聴かずにはいられないファン必携の1枚です!
現在、そんな『アース・ディヴィジョン EP』に収録されている楽曲「Get To France」が公開されています。
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新曲「Get To France」はこちら
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95年にスチュアート(G)、ドミニク(B)、マーティン(Dr)、バリー(Vo, G, Key)、ジョン(G)で結成されたポスト・ロック界で現在最も影響力を持つ重鎮バンド。97年のデビュー作から現在までに6枚のスタジオ・アルバムを発表。フジロック'06ホワイトステージでのトリ、メタモルフォーゼ'10で圧巻のステージを披露。10年8月にはバンド史上初となるライヴCD+DVD作品を発表し話題をさらった。
本作のレコーディングは、そのジェームズ・ハミルトンのChem 19 studios、プロデューサーにポール・サヴェージを迎えて行われた。
「ポールと組むのは(1997年の)『Mogwai Young Team』以来のことだね。そうなったのも別に特段、理由があった訳じゃないよ。でも、お互いあれから時間も経って成長したことだろうし、また一緒にやる頃合いかなって思ったんだ。それに俺たち、ポールが手がけたトワイライト・サッドとファントム・バンドのアルバムの大ファンなんだ。」
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また、旧友ルーク・サザーランドとも本作で再びコラボレーション。2003年の「Happy Songs For Happy People.」を含め、モグワイのレコーディングにコンスタントに参加している人物だ。
「そういやルークが掛けてくれたレコードってどれもすっごく良かったよなって思ってさ、また参加して貰おうってことになったんだ。デモを送ったらいくつかパーツを書いてくれて、スタジオに入って2、3日で自分のパーツを全て録り終えたんだ。ったく、才能あるよなー!ライヴにもぜひ参加して貰おうと思っているよ。」 「これまでのアルバムとは全然違ったから、今回のアルバムの制作は割かしトントン拍子に進んだな。ジョンとバリーはもうスコットランドを離れているから(それぞれニューヨーク、ベルリンに移住)、作曲に関しては部屋で一緒にプレイするっていうスタイルじゃなくてデモでやり取りする方法を取った。そのせいもあって他のアルバムとは違った雰囲気が生まれたと思う。」
そうは言ってもモグワイ節と言えるような特徴は健在だ。「San Pedro」は06年の「Mr. Beast」の流れにあるトラックと言っていいだろう。激しく疾走するギター・バトルが繰り広げられ、雷が落ちるようなクライマックスへとバンドが全身全霊でぶつかり合って行く。「Letters to the Metro」も非常にモグワイ的な楽曲だ。甘くメロディアスで、同時に妙にセンチメンタルで、哀愁漂うピアノと鈍いドラムの音が嘆きのギターのループと絡み合う。それは美の極致とも言える。また、「Mexican Grand Prix」や「George Square Thatcher Death Party」はスーサイドやノイ!を彷彿させる。モグワイの音楽はただよらぬ魔力を秘めているが、その幅はここに来てグッと増したように思える。「How to Be a Werewolf」はその好例で、音がうねり、飛び交い、積み重なり、そして最後に溶けた立体鏡が擦れ合ったかのようにギターが爆音を上げる。最後のユニークなタイトルの曲「You're Lionel Ritchie」...もちろんかの大御所、ライオネル・リッチーのことである。モグワイが自らの進化に対する注意事項として、ポップ・カルチャーの歴史におけるこのベテラン・ソウル・シンガーのポジションを記した傑作である。
「ヒースローでライオネル・リッチー本人に遭遇したんだ!でも、俺ってばバルセロナでDJした後でまだ酔っ払ってて、『You're Lionel Ritchie(あんた、ライオネル・リッチーじゃん)』しか言えなかった…メンバー全員、大爆笑さ…」
過去、モグワイは悪魔を恐れた時期もあったが、二者は今最も良好な関係にあるようだ。もしかして悪魔の音楽を盗用しているんじゃないかと思うくらい、その音楽は研ぎ澄まされ孤高の轟音を奏でている。今のモグワイに怖いものはない。その事実を我々は大いに喜ぶべきだろう。











